ここ最近、学校の疲れが溜まってきている様子のうちの娘。
コロナで休校になった分の授業を取り戻すため、通常より授業時間も増えているので、確かによく頑張っていると思います。
朝になると「疲れがとれない・・学校休みたい・・(涙)」が先週から度々あるのです。
昨日は、毎朝測っている体温計が毎回同じ体温(36.5度)を示すので、「この体温計壊れてるよー毎朝変わらないんだよー」と泣き出す始末。(オイオイ・・)
熱がなくても明らかにきつそうだったり、気になる症状があるなら、私は休ませます。
でもここ数日の「疲れた・・」は、きっと大丈夫だろうという気がしたので、頭の中で戦略を練ることにしました。
まずは「そうだよね、よく頑張ってるよね、よしよし。」と気持ちに寄り添います。
(さて、次はどうしようか・・)
「わかった!今日は家に帰ったら、宿題もしないで、お手伝いもしないで、好きなことだけいっぱいやって!そして8時に寝よう。」
「・・・・・」
「んーじゃ、そうだ!今日帰ったら好きなのなんでも買ってあげる。アイス100個買う?」
「・・・・・」
(アイス100個は言いすぎたか。現実的じゃないから10個にしてみよう)
「よしっ!アイス10個好きなの何でも買ってあげる。学校終わったら買いに行こう!」
そう言うと、なんだか表情が変わってきました。
私の洋服に顔をこすりつけて、涙を拭き始めました。(機嫌が良くなり始めた証拠)
「今日は学校で授業は聞かずに、アイスは何を買うかばかり考えて、ノートに書いとくんだよ。進んで発表もしない!黙って座るだけね。」
「いやだし!そんなことしたらダメだよ。授業はちゃんと聞かないとダメ!発表もいつも通りするし。お母さんだってちゃんとお仕事するんだよ!」
そんなこんなで、私の言ったことに抵抗しつつ(やるなと言われたらやるタイプ)、さっきまでと別人の顔をしてニコニコ登校した娘でした。
(ふーなんとか上手くいった・・汗)
夕方はもちろん娘との約束を守るために、大きなスーパーへ買い物に。
「なんでも好きなの選んでいいよ〜」と10個アイスを選ばせました。
途中でお菓子も買いたい、プリンも買いたい・・と考えた結果、8個のアイスと、お菓子、プリンをカゴに詰めました。
その娘の幸せそうな顔といったら・・・!
家に帰ってからも
「お母さんありがとうね」
「今までで一番幸せだ〜最高の1日だ」
「この家に生まれて良かったー」などと大げさなことばかり言ってました(笑)
このアイスクリーム療法、実はこの本で紹介されていたものです。
医師・臨床心理士としてカウンセリングに従事されている田中茂樹さんの著書
「子どもを信じること」
アイスクリーム療法の目的は、なにかに対するご褒美などではなく、「無条件の幸福な時間の提供」なのです。学校やら塾やらで、いろいろしんどいことがあっても、家に帰って冷蔵庫の前に来れば中にはどっさりアイスがある、いつでもなんでも何個でも食べて良い、というこの感覚が、癒しの効果を生み出し、子どもを元気にするのです。
これは何年も前に読んだのを初めて実践したのですが、やはり効果テキメンでした!
子どもと一緒に私も、自分や夫の分を2個ずつ選んだのですが、すごくワクワクする瞬間でした。
大人でも、アイスやお菓子など食べたいと思っても、健康のためだとかお金の無駄遣いだからなど気にして、セーブしちゃうことってありませんか?
私はよくあります。
子どもの頃の夢だった「大人になったらパイの実を山ほど買って食べる」ことも未だに実現できていません(笑)
でもそんな気持ちを取り払って欲しいものを選ぶのが、最高のひとときだということがわかりました。
しかも幸せで楽しい気持ちで食べるアイスは、本当に心と体の栄養になると思うのです。
そうやって満たされると、たくさんのアイスを続けて食べることは自然となくなっていくと思います。
だから、肥満とか、むし歯とか、食事への影響とか・・いろいろな心配はきっと無用なのです。
この本では「子どもを信じて、優しく接する」ことの大切さについて書かれています。
優しくすることは甘やかすこととは違い、子どもを尊重し、子ども自身の力を引き出すことにつながると、私も実感しています。
子どもだけでなく、大人への接し方についても考え方が変わった、私にとってすごく大切な本です。
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